手技 まとめ
先日、MECの渡先生のツイートでこんなものを見つけた。
病棟実習で見ておくべきもの。
— Dr. 渡 (@watari_c_t_w) 2022年2月28日
高度な手術やカテも見応えはあるのですが、国試的にも研修医になる上でも大事なのは意外と物凄く基本的な手技なのです😉上級医の先生的にも見せ忘れてしまいがちなので、見せて下さいってお願いしてみてもいいですね! pic.twitter.com/w3hSwvZbcr
手技って案外出るし、必修だし、見たら忘れないしで、動画講義ではないけど結構重要そう....
自分の場合は例に漏れず見忘れてしまったので、以下にまとめてみる。
(まあ文章で言われても...って感じだろうし動画とか手技みえvol2とかで見てください)
・末梢静脈路確保
目的としては、要するに点滴。
大まかには外筒というのを静脈に突っ込んで点滴とつなげばおk
ここで、外筒はただの筒なので、針で最初にそれごと刺さないといけない。
以下詳細
最初に輸液バッグ、点滴セット、三方活栓、チューブなどの諸々を用意し、
駆血帯を巻き、拳を握ってもらう(静脈なので)
↓
消毒し、皮膚を引っ張って血管固定
↓
穿刺して、内筒の逆血を確認し
↓
針を寝かせてさらに数mmほど進め、外筒を完全に血管内に入れる
↓
内筒を少し引っ張り出して外筒の逆血を確認して
↓
外筒を根元まで進める
これでとりあえず完了なので
駆血帯を外し、外筒が抜けないように押さえつつ内筒抜去
その後にお待ちかね点滴接続。
あとは滴下確認と固定
その流れでCVも
こちらは清潔操作が必要なのでめんどくさいし、感染もこわい(研修医にはやらせないところもあるらしい)
こちらは要するにカテーテル(長い筒)を上大静脈に入れることが目的。
カテーテルはガイドワイヤーに沿って入れる。ガイドワイヤーは外筒を入れた後に入れれば良い。
なので、穿刺→内筒抜く→外筒入れる→ガイドワイヤー入れる→カテーテル入れる
という順番になる。
ガイドワイヤー、カテーテルを用いるためヘパリン生食で満たしておく。(血栓予防)
清潔に着替え、機材を取り出す
↓
適切な体位をとらせる(首なので首を刺す方の反対にし、ベッドの頭側を下げる)
↓
消毒し、ドレープをかけて清潔野を確保する
↓
エコーを見ながら本穿刺or試験穿刺を行う(静脈か確認するため)
↓
以下本穿刺
シリンジに陰圧をかけながら穿刺。逆血みとめたら針を進めて内筒抜去
↓
外筒からガイドワイヤー挿入
↓
ガイドワイヤーを15cm進めたら外筒を抜去
↓
これでガイドワイヤーのみが入っている状態。カテーテル(太いやつ)を入れたいので刺したところの皮膚をダイレーターで広げる
↓
カテーテル挿入(ワイヤーはつかんでおく)
↓
ワイヤー抜去
↓
カテーテルにシリンジ装着し逆血確認し、ヘパリン生食で満たす
↓
クランプor三方活栓で閉じておく
↓
ハネで固定する
↓
X線で位置確認
国試過去問
113B12
シリンジを用いた静脈採血について適切なものはどれか?
a.抜針してから駆血帯を外す
b.拍動を触れる部分を穿刺する
c.採血後すぐに針にキャップする
d.皮膚面に15~30度の角度で穿刺する
e.透析用動静脈シャントがある場合は同じ腕で行う
正解.d