医学生の勉強日記

医師国家試験勉強で得た知識のまとめです。たまに研修医レベルのまとめもする予定です。

手技 まとめ

先日、MECの渡先生のツイートでこんなものを見つけた。

 

手技って案外出るし、必修だし、見たら忘れないしで、動画講義ではないけど結構重要そう....

自分の場合は例に漏れず見忘れてしまったので、以下にまとめてみる。

(まあ文章で言われても...って感じだろうし動画とか手技みえvol2とかで見てください)

 

・末梢静脈路確保

目的としては、要するに点滴。

大まかには外筒というのを静脈に突っ込んで点滴とつなげばおk

ここで、外筒はただの筒なので、針で最初にそれごと刺さないといけない。

以下詳細

最初に輸液バッグ、点滴セット、三方活栓、チューブなどの諸々を用意し、

駆血帯を巻き、拳を握ってもらう(静脈なので)

消毒し、皮膚を引っ張って血管固定

穿刺して、内筒の逆血を確認し

針を寝かせてさらに数mmほど進め、外筒を完全に血管内に入れる

内筒を少し引っ張り出して外筒の逆血を確認して

外筒を根元まで進める

これでとりあえず完了なので

駆血帯を外し、外筒が抜けないように押さえつつ内筒抜去

その後にお待ちかね点滴接続。

あとは滴下確認と固定 

 

その流れでCVも

こちらは清潔操作が必要なのでめんどくさいし、感染もこわい(研修医にはやらせないところもあるらしい)

こちらは要するにカテーテル(長い筒)を上大静脈に入れることが目的。

カテーテルはガイドワイヤーに沿って入れる。ガイドワイヤーは外筒を入れた後に入れれば良い。

なので、穿刺→内筒抜く→外筒入れる→ガイドワイヤー入れる→カテーテル入れる

という順番になる。

ガイドワイヤー、カテーテルを用いるためヘパリン生食で満たしておく。(血栓予防)

清潔に着替え、機材を取り出す

適切な体位をとらせる(首なので首を刺す方の反対にし、ベッドの頭側を下げる)

消毒し、ドレープをかけて清潔野を確保する

エコーを見ながら本穿刺or試験穿刺を行う(静脈か確認するため)

以下本穿刺

シリンジに陰圧をかけながら穿刺。逆血みとめたら針を進めて内筒抜去

外筒からガイドワイヤー挿入

ガイドワイヤーを15cm進めたら外筒を抜去

これでガイドワイヤーのみが入っている状態。カテーテル(太いやつ)を入れたいので刺したところの皮膚をダイレーターで広げる

カテーテル挿入(ワイヤーはつかんでおく)

ワイヤー抜去

カテーテルにシリンジ装着し逆血確認し、ヘパリン生食で満たす

クランプor三方活栓で閉じておく

ハネで固定する

X線で位置確認

 

国試過去問

113B12

シリンジを用いた静脈採血について適切なものはどれか?

a.抜針してから駆血帯を外す

b.拍動を触れる部分を穿刺する

c.採血後すぐに針にキャップする

d.皮膚面に15~30度の角度で穿刺する

e.透析用動静脈シャントがある場合は同じ腕で行う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解.d